「Peeakyside4」ライナーノーツ。2025/04/13
(この記事は2017-05-30に執筆したものです)
書きます。
■総評
・とにかく長かった。主に作ってる時間が。今までは2,3ヶ月で作ってポイーと一気に上げるか(2rd,3rd)そもそもアルバムを想定してなかった(1st)ケースばかりだったので、作った順序がそのままアルバム順序に直結してしまう創作スタイルは非常にめんどくさかったけどその割に曲ごとのポジショニングはそこそこ当てはまってた気がする(贔屓目)。
・長い。アルバム自体が。何だかんだでほとんど全曲5分近く有るとアルバムってサクッと聴けねーなーと思いました。まあ1曲を時間取ってガッツリ作り込むと長くし過ぎてしまい後から5分程度に無理やり編曲、というパターンではと自分では思っている(サクッと作ったM9は短いし)。作ったら即投稿するマイルールの影響も有ったので次は縛りません(少なくとも投稿スタイルは(というか多分一括になりそう))。
・作風。今までに比べてポップ、というか歌モノロックに近づいている認識。曲構成もメロメロサビとか分からんなりに適当にやってたし(3rdまではやってませんでした)。次はもっとオルタナオルタナしたりポストロポストロしたものを作っていきたい。
■個別論評(と言う名の感想)
M1. MATSURI
7月投稿。確かシャッフルとかいうものをその時耳にしていっちょやってみっかと出来たのが前半リズムパート。それに載っける歌詞を適当に考えたらああなった。本アルバムは(前のもだけど)ZAZEN BOYSのパロディオマージュめいた要素を思い付いたらとりあえずぶっ込んでいるけどこれもそんな感じ。非常に頭が悪い。途中の転調も「半透明少女関係」から取っているし最後のアウトロもそういやどっかに有った気がする。まあタイトルからしてアレなんでしゃあない。
曲自体はかなり好き、というかこれで自信を持って自作に臨んだ流れになるので良いスタートダッシュだった。前半ラストの歌詞の譜割りを埋めるテキストを考えるのは非常に楽しい作業でした。
M2.脳死.
8月投稿。前から格ゲーネタでなんか創りてーなーと思っていたら出来た。多分「控えめに言ってサイコパス」からの連想、だけど格ゲー文脈で歌詞を捉えてる人が今のところ確認出来ていないので非常にどうかと思う。「脳死行動」というワードに人は何を見出すのか。
曲。まあオルタナ。というか明らかに54-71の影響下にあるのを間奏とCメロで無理やり別方向に着地させた感。ラストの歌唱はなんか音程ズレてる気がしてるんだけどテーマに沿ってる気がしたので変えずにいきました。あのパートは脳死状態を現すんですよ(与太)。
M3. 朝が終わる
9月投稿。非常にセンチメンタル。やけに(自分にしては)好感触だったので「こういう系か」という印象を抱きました(でもまた創る気は(あんまり)無いです)。
珍しく真っ当にパワーポップ。ピアノシンセ入れたりブレイクにギター残響(人力)入れたり轟音ギターからフェードアウトで〆たり完全に良くあるやつだった。今まで似た方向性で数曲やってたけどコレが一番形になった感あるのでしばらくこういうの作りません。
M4. GOOD AFTERNOON
翌日深夜投稿。前回(20時頃に)投稿したM3の動画がまっっったく反応なかったので(気が短すぎる)ふて寝した後空腹で飛び起きて怒りのままにリアルタイムサンプリング(再生と同時にオートメーションのツマミを狂ったように操作しまくる)したら出来たので(3回リトライ)お茶漬け食べて寝ました。午前3時でした。
エレクトロは正直詳しくないんだけどやけにマイリスが多い(というか現状トップ)。ありがたいが多分もうやらない。
M5. スーサイダラ節(Suiciderer-Song)
5日後投稿(早すぎるもっと暖めろ や!!!)。曲名先行という個人的には珍しいパターン。そしてサビのフレーズが完成してしまったので音速で完成した。アレ超絶気に入ってるしコイツァ世紀の名作だなと思っていたらあまり受けなかったので「分ーからんかー!!!これが分からんかー!!!!」という気になりました。
オモシロ民謡に3種類のピッチ変えたバカコーラス(誤用)と非常に雰囲気が怪しくて良いけどギターのフレーズパターンだとか構成だとかはもうちょい詰めても良かった。早すぎたしもっと暖めるべきであった。反省。
M6. I-WA-YU-RU
11月。ほぼM7と同時に完成。歌詞は何だか風刺?皮肉?当てこすり?的なニュアンスが滲み出てしまったのでもっと毒気を抜くべきだった。もっと毒にも薬にもならんテキストが理想なのでそういう意味では失敗(個人的には好き)。
普通のオルタナ。しかし今までは普通のオルタナすら作れなかったので成長。圧倒的成長。
何気にメインサイドGt,Baそれぞれキッチリ作れたんではと思います。
あとドラムパターンのノウハウがそれなりに身に付いて来てるのは非常に良い。16分でダカダカするだけがフィルじゃないぜ…。
M7. Melody, Lilyc, (no)Idle (but)Magic
11月。M6とほぼ同時。この時「メロディ・リリック・アイドル・マジック(石川博品)」を読んでいたので感化されましたね。まあメチャメチャ面白かったので仕方ないよね。新刊出てくれ。
作ってみたらこれむしろクニハヤ先輩ポジではと思ったがそもそもそれ以外の選択肢は無かったので概ね必然。アイドルに自作ボカロトラック渡したい欲です?
曲。メロ優先でガッツリ歌モノを作ったのは初じゃないスかね。そこそこ受けたけどこの方向性は多分もうやりません(またかよ(というかそもそも同じ方向性は基本的にやらないです))。
M8. 記憶喪失
17年5月(オイオイオイ)。何やってたんですかね…ランクマですかね?
ベース自体は1,2ヶ月前に作っていて、それをだいぶ手直しして完成、という流れだが曲構成無茶苦茶じゃないですかね…。まあブレスト的にゴチャゴチャ作ったのをゴリで纏めたのであんな感じになった感は有る。
歌詞は完全に語感先行型だが「記憶喪失」というフレーズはむしろ一番最初から有ったというよく分からんアレ。
好き嫌いで言えば滅茶苦茶好きではある。ラストのギター轟音は友人のアイデアだったけどアレの他にも細かい所で助言貰えたので感謝してもし足りない。DTMしないんですか(私信)
M9. 夢見がちな少女
5月作成。曲名がモロにオマージュだし歌詞もオマージュだし曲もありがちなので非常にアレ。おまけに作成期間も1,2時間くらいなのでアレオブアレ過ぎる。まあこういうの今までやってなかったしアルバム構成的にも入れとこ的なノリだった。割と好き。
某県某市某所某高◯をイメージ元にした完全なフィクション。あの時ナンバーガールを通して俺たちは東京都中野駅前と一瞬だけ交差していた訳で、そういうアレです。
M10. 四六時中
5月作成。裏打ちハイハット作りてーなーと思ったら出来てた、という浅い作成動機の割に細かい手間は色々掛かっている。割とギターバッキングっぽい音をシンセで出せてるのとベースがウネウネ出来てるのでリアルタイム入力とクォンタイズ最強。あとキーボードシンセがファンファン鳴ってるのは別に初期フジファブリックを意識したわけではないけど聴き返すとあからさまに影響受けているので逆に嬉しくはある。まあ切欠みたいなもんなんでね。それが7年くらい続いている訳で。
歌詞。漢数字の入る四字熟語縛りで書いてたらいつの間にか不穏な流れになってしまった。
多分鬱の歌だと思います。